ご家族の病気に向き合うということ

私のカウンセリングルームでは、ご本人のカウンセリングだけではなく、ご家族のことで相談を受けることがあります。特にアラフォー世代の方のご家族(夫やこども)がうつ病摂食障害、または不安性障害などを患っているけれども、どのように接したらよいか、また、そのご家族に振り回されてご自身まで体調が悪くなったり落ち込んでしまった、というご相談です。また、そのようなご家族から心に傷を受けている、というご相談もあります。

発達障害ではないかと思われるケース

病院そのご相談内容が上述のように「病気」とわかっている場合だけではなく、なぜかわからないけれどもご家族とうまくかみ合わない、会話がずれる、理解できない言動がある、などのようなご相談もあります。よくよく話をきいてみると、パーソナリティ障害アスペルガー症候群(発達障害)ではないか?と思う場合があります。私たちカウンセラーは医師ではないので病気の診断はできませんが、精神医学や生理心理学、臨床心理学などの勉強をしておりますので、これらについてはひととおりの知識をもっています。

それで、ご家族には、ご本人の精神科受診を勧めるのですが、「精神病」とか「発達障害」ということに対してはとても抵抗感が強く、ご家族にしてみれば認めたくない、受け入れられない、というお気持ちがあります。

まずは精神科の受診をおすすめします

もちろん、私のアセスメントが正しいということばかりではありません。受診してみたらそうではなかった、ということもあるかもしれません。それならそれで「良かったですね」ということになります。けれど、本当に病気であったり発達障害であったりするのに受診しなかったとしたら、ご本人にとってはとても辛い状況になってしまいます。本当に病気や発達障害であれば、ご本人もご家族もそのための「治療」が必要であるとか、病気なのだからあのような言動になっていたんだ、ということが理解できます。つまり、ご本人には病者としての立場ができますし、ご家族はそのことを受け入れることによってご本人との新しい関係をつくって行くことができるのです。

病気や発達障害を認めないとどうなるか

こころ

けれど、ご家族がご本人の病気や発達障害を認めない、ということは、「本人が努力をすれば性格や言動を直すことができる。」とか、「なんでこんなこともできないのか。」というような考え方につながってしまいます。そのうえで、ご本人にとってはハードルが高い、不可能なことを期待して厳しい課題を課してしまうのです。それはご本人にしてみたら、とてもつらいことなのです。
つまりそれは、生まれつき心臓の悪い人に対して「努力して自分で心臓を治せ。」と言っているようなものなのです。

新しい関係づくりへのチャンス

もしもご家族のことでカウンセリングを受け、「精神病かもしれない」「発達障害かもしれない」と聞いた時には、ショックだとは思いますが、ご本人のことをまず第一に考え、「受け入れたくない」という気持ちはひとまず脇に置き、ご本人を病院に連れて行ってあげてほしいと思います。もしもそのような診断が下されたときに、すぐには受け入れることはできないかもしれません。でも、生きづらくて苦しいのはご本人なのです。それをご家族が認めて受け入れることは、何よりもご本人の将来のためです。また、これは家族関係を見直す良いチャンスでもあります。そして、ご家族が事実を受け入れることによって新しい関係作りをする努力をすれば、これまでのように病者に振り回されて、余計なストレスをためずに済むことになるのです。ですから思い切っていままでの思考を切り離し、ご本人のためにベストな状況を考えてあげていってほしいと願っています。

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