広汎性発達障害のピアニスト 野田あすかさん

先日の「金スマ」で、広汎性発達障害をかかえたピアニスト、野田あすかさんが取り上げられていました。

以前、この番組で取り上げられた時に私は野田あすかさんを初めて知ったのですが、彼女の奏でるピアノの音に、これまでの野田さんの辿ってきた紆余曲折の道のりの、その途中途中で感じた様々な哀しみ、苦しみ、喜びなどがこめられていて、その音色に強く引き込まれたのでした。

野田あすかさんは、広汎性発達障害ではあるのですが、知的障害を伴っていないので、学校での成績は優秀で、宮崎大学にも合格・入学しています。

その一方で、発達障害のために人の顔を覚えられなかったり、周囲の人とうまくコミュニケーションがとれなかったために、いじめに遭い、生きづらさに悩み、そんな自分を責めて自己嫌悪から自傷行為や過呼吸などでもがき、苦しみました。

知能が高いばかりに、本人も周りも発達障害であることに気づかず、発達障害であると診断されたのは留学先でのこと。

22歳の時だったそうです。

この時、広汎性発達障害という診断を受けたことで、これまで自分の苦しんできたことすべてが腑に落ちたのであろうと思います。

ピアニスト

野田あすかさんのように、発達障害であることに気づかず、「どうして私は皆と違うんだろう?私の何がいけないのだろう?」と、自分を責め、孤独感にさいなまれ、自尊心が低下し、辛く寂しくて苦しい子供時代を過ごした人は、他にもたくさんいることでしょう。

このように診断を受けることで、これからの自分の生き方を考えることができたり、これまでのことが自分のせいではなく病気のせいだと知ることが、未来への大切な最初の一歩になります。

野田あすかさんのように発達障害のかたは、音に対してとても敏感である人が多いようです。

番組の中で野田さんは、弦楽奏者と一緒に自作の曲「哀しみの向こう」を演奏しますが、リハーサルの時にオケの大きな音が「身体にささって痛い。」とパニックになってしまいました。
それでも本番では、オケの人と心を合わせて演奏をし、涙をこらえる姿がありました。

本番の後で野田さんは、「オーケストラの人とおしゃべりができた気がした。」と涙ながらに話していました。

子供の頃から、なんとか言葉を使ってコミュニケーションを図ろうと試みても、いつも空振りに終わり、寂しく辛い思いだけが募っていったのでしょうね。

それが音楽を通じ、言葉は介在しなくとも「おしゃべりができた。」つまり、コミュニケーションが成り立った、という喜びを味わうことができたのです。

人は、他者とつながりたい、他者から自分を認められたい、そういう欲求をもっています。
それが満たされないと、心も満たされない。

 

音楽

 

野田さんはあるピアノ教師との出会いをきっかけとして「ありのままの自分」を認め、自分を大切に思えるようになってから、ピアノもぐんぐん上達したようです。

番組の最後に中居クンが、「発達障害がある方=特別な才能がある、ということではないんですね?」と言っていました。
この言葉はとても意味の深い言葉だと思うのです。

野田さんのように、何かの才能に恵まれた人はごく一握りの人であって、多くの方はそうではないのです。

野田さんが「悲しみの向こう」という曲を演奏する前に話してくれた
「乗り越えようとすることも偉いけど、悲しみにどっぷりつかっても、いつか光は見えてくる。」
という言葉。

とても心にしみこんできました。

 

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